残したい日本の音風景百選に選ばれた時の鐘

歴史

時の鐘埼玉県川越市の蔵造りの街並みの中に残る時の鐘は、武蔵国川越藩の城下町の時代からシンボルであった存在です。寄居町には鐘撞堂山がありますが、川越市にある時の鐘も鐘撞堂として利用されてきたものです。現在も残る時の鐘は、明治26年に発生した川越大火の後に再建されたものですが、城下町時代と同じ景観を保っています。川越大火では甚大な被害を受けたのですが、火災に強い蔵造りの建物が見直された時期でもありました。

埼玉県の川越市は、中世の時代には太田道灌が江戸城に先立って河越城(川越城)を築城したことでも有名です。埼玉県で最も早く市制を施行できたのは、江戸時代から商業も発達する先進都市であったためです。時の鐘というシンボルを中心として、小江戸とも呼ばれる壮大な城下町がありました。河越城の城郭の大半は、現在では市街地の一部となっていますが、本丸御殿などの遺構が残っています。蔵造りの街並みは、埼玉県でも特に有名な観光名所になっています。