埼玉のマスコットにもなってる「シラコバト」

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シラコバト

埼玉にいるとよくハトに遭遇します。

県のマスコット「コバトン」もシラコバトですし、シラコバトが描かれた草加せんべいもあります。越谷市にある「しらこばと水上公園」「しらこばと運動公園」「コバトンの森」など公園の名もシラコバトですし、マンホールの蓋もシラコバト。

そもそもこのシラコバトとはどんなハトなのかご存じでしょうか。

シラコバトとは

シラコバトは、ハト科に属しシラバト、ノバトなどとも呼ばれ、山鳩(キジバト)の仲間です。

外見は、ドバドに比べて、やや小型で尾だけが長く、ほっそりしています。
そして一番の特徴は、首に黒い横線が走っていることです。

食べ物は種子、果実、家畜の飼料を食べたりもします。農耕地で見ることがあるようです。家畜の飼料を食べることもある。冬季は群れで採餌している姿を見かけます。

生息地は、ユーラシア大陸および北アフリカに分布していますが局地的です。
数が減り、国内では生息が越谷でしか確認されなかったため、国の天然記念物に指定されていて、昭和40年11月3日に、「県民の鳥」に指定されました。

シラコバトとは

シラコバトの日本での生息状況

日本に生息する個体は江戸時代に人為的に移入されたものが、埼玉県の東部地域を中心とした関東平野に定着、野生化したといわれる説が有力ですが、もともと生息していたという説もあります。

江戸時代には、埼玉県東部から千葉県にかけての広い範囲が将軍家や紀伊徳川家の御猟場となっており、その獲物として導入されたシラコバトが多数生息していたと考えられています。

また別説として、飼鳥として輸入されたものが逃げ出した説、弥生時代以降に大陸から自然伝播した等、説はいくつかあります。

その後、明治維新により狩猟が解禁されたことや、戦中・戦後の乱獲によって個体数が激減し、一時は越谷市の宮内庁埼玉鴨場周辺に数十羽が認められるだけになりました。

これを受け、昭和 22 年(1947)の狩猟法改正で狩猟鳥から除かれ、昭和31 年(1956)には「越ヶ谷のシラコバト」の名称で国の天然記念物に指定されました。

生息区域は、関東地方北東部(千葉県北部、茨城県南西部、埼玉県東部)である。一時期は埼玉県東部(越谷市)にまで狭められた状況ですが、天然記念物に指定された成果もあり、最近は群馬県南部でも生息が確認されました。

指定名称は「越ヶ谷の」となっているが、地域を定めない種と
しての指定であり、指定理由は「特有の産ではないが日本著名の動物としてその保存を必要とするもの」及び「家畜以外の動物で海外より我が国に移植され現時野生の状態にある著名なもの」とされています。

これとは別に、山口県萩市の見島では朝鮮半島から飛来したと考えられる個体の観察記録があります。

越ヶ谷のあちこちでシラコバト

また越ヶ谷を歩いていると、あちこちで「しらこばと」と出会います。

しらこばと水上公園、しらこばと運動公園、しらこばと幼稚園、しらこばとクリニック、しらこばと橋など、しらこばとだらけ、マンホールの蓋もしらこばとです。

本物のシラコバトはキャンベルタウン野鳥の森で見学ができますので、この珍しい鳥を見たい方はぜひ訪れてみてください。

シラコバトのマスコット「コバトン」「さいたまっち」

シラコバトのマスコット「コバトン」「さいたまっち」

シラコバトのマスコット「コバトン」「さいたまっち」

コバトン

コバトンは、埼玉県の県の鳥であるシラコバトをモチーフにした、埼玉県のマスコット。
2005年より県のマスコット、2014年より県の特命宣伝部長となりました。
埼玉県広聴広報課「コバトン様」でファンレターを送ることができます。

◆プロフィール
2000年5月31日:生まれ
2001年2月21日:「コバトン」命名
2001年1月 4日:埼玉県マスコット就任

さいたまっち

さいたまっちは「コバトン」誕生から15年目を迎える2015年11月14日「埼玉県民の日」にコバトンの新たな仲間として誕生しました。

◆プロフィール
出身:コバトン星
性別:不明
生年月日:2014年11月14日(らしい)
性格:可愛い顔の割には気が強く、気取り屋。コバトンをライバル視している。「世界中の人に笑顔を届けたい」と考えている
トレードマーク:くりくりおめめ、お腹のボーダー
目標:「世界に通用するエンターテイナーキャラ」を目指している
好き:バナナ、ステーキ(シャワーも大好き)
趣味:海外旅行
親友:バナナマン…と思っている
特技:ジャンプ(どこへでも瞬時に移動できる)
その他:コバトン語をしゃべることができるらしい

 

出典:さいたまっち誕生秘話 – 埼玉県
バードリサーチ 生態図鑑 シラコバト