令和2年特別展「楽しい 美味しい 江戸の水辺」

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令和2年特別展「楽しい 美味しい 江戸の水辺」 川の博物館

浮世絵で「江戸の水辺の四季」を楽しむ

江戸時代以降の浮世絵や図絵には、川や水辺に関わる四季折々の自然と人との関わりが描かれているものが多いです。

この展示では、春(桜・桜草)夏(放生会・鯉漁)秋(鮎漁・紅葉)冬(江戸の肉食・焼き芋)にフォーカスし、浮世絵に描かれた江戸の水辺の四季の自然と暮らしを紹介しています。

川の博物館所蔵の歌川広重らの、水辺にまつわる浮世絵も10点以上鑑賞できます。栽培品種33点の桜草を写真で展示した「桜草花壇」も楽しめます。

楽しい美味しい江戸の水辺:展示内容

川の博物館には、川や水辺に関わる美術資料も収蔵されています。本展示では、このうち、江戸時代以降の浮世絵や図絵、図譜を展示します。
これらの資料には、水辺の自然や人との関わりが描かれています。描かれた自然や風習には、花見や鮎漁など現在までに変化しながら引き継がれているものもあれば、放生会などあまり見られなくなったものもあります 。
本展示では、歌川広重の浮世絵「名所江戸百景」を中心に、そこに描かれた四季折々の自然や人との関わりとその変遷を紹介します。

楽しい美味しい江戸の水辺:展示構成

春の部(桜、桜草)

「名所江戸百景 隅田川水神の森真崎」から桜を取り上げます。荒川堤由来とされる桜のアクリル包埋標本や、隅田川での花見の様子が描かれた浮世絵6点、「料理早指南」を基に作成した花見の重詰めのレプリカを展示します。

「江戸名所花暦」からは尾久の原(現東京都荒川区)の桜草を取り上げます。現在も荒川流域に残る自生地として、特別天然記念物である田島ケ原サクラソウ自生地(さいたま市)を紹介します。江戸時代に流行した桜草栽培にも触れ、鑑賞法の1つである桜草花壇(サクラソウは画像)を展示します。

花見の重詰

花見の重詰

夏の部(放生会、鯉漁)

「名所江戸百景 深川萬年橋」に描かれた放生会に関連して、埼玉県に生息するカメの現状を、標本5点と写真で紹介します。

「名所江戸百景 利根川ばらばら松」からは、投網による鯉漁を取り上げます。荒川下流域で行われていた投網漁を写真と実物資料で、鯉の料理をレプリカで紹介します。

夏の部(放生会、鯉漁)

秋の部(鮎漁、紅葉)

「名所雪月花 多満川秋の月あゆ漁の図」から鮎漁を取り上げます。荒川で行われた鮎漁(鵜飼、簗漁、瀬張網漁、ガラ引き漁)の実物資料8点と写真4点、鮎料理のレプリカを展示します。

「東都三十六景 瀧の川紅葉」からは紅葉狩りを取り上げます。野生のカエデを標本で、栽培品種のカエデを写真で紹介します。

モジリ(筌

冬の部(江戸の肉食、焼き芋)

「名所江戸百景 びくにはし雪中」から、肉食と焼き芋を取り上げます。肉食料理をレプリカで、県内でのさつま芋栽培の歴史をパネルで、それを支えた三富地域(現所沢市・三芳町)の開拓史を「文久三年上富村地割絵図(画像)」で紹介します。

冬の部(江戸の肉食、焼き芋)

開催場所 埼玉県立 川の博物館 第二展示室
料金 こちらよりご確認ください
開催日 2020年7月11日(土)~9月6日(日)
月曜休館(祝日の場合は開館)、ただし8月は休館日なし、8月の土日祝、11日~15日は18:00まで開館。
開催時間 09:00~17:00
電話番号 048-581-7333  埼玉県立川の博物館
住所 大里郡寄居町小園39
交通アクセス [車]関越自動車道「花園」ICより約5分[公共交通]東武東上線「鉢形」駅より徒歩約20分
駐車場 300台
普通車300円、バス1,020円(10/1より1,030円)
 ホームページ 公式ホームページほか、関連サイトはこちら